2016 年 31 巻 5 号 p. 683-688
〔目的〕クリニカルクラークシップ(CCS)は推奨されている医学教育手法である.理学療法教育でも取り入れられているが,その方法が統一されているかは不明である.本研究は,先行研究で行われているCCSの内容を把握することとした.〔対象と方法〕研究デザインは系統的レビューとし,PRISMA声明に準じ実施した.データベースから,学生を対象としたCCSに関する論文を検索し,CCSの内容や方法の記述を抽出した後,内容分析を行った.〔結果〕検索の結果,538件の論文が抽出され,対象論文は8件であった.CCSの内容は,「実習生の診療への参加」に関する記述が多く含まれた.〔結語〕CCSにおいて,「実習生の診療への参加」を重要視する必要性が示唆された.