理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原著
学生の臨床実習に対するイメージ形成プロセス
—M-GTAを用いて—
濱田 浩樹橋元 孝典大見 治田之上 公士小倉 愛子塚脇 大樹石塚 隆二佐川 佳南枝益満 美寿
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2016 年 31 巻 5 号 p. 779-784

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抄録
〔目的〕本研究の目的は,臨床実習を目前に控えた学生の臨床実習に対するイメージ形成プロセスをモデル化することである.〔対象と方法〕対象は,長期実習開始前の理学療法学科・作業療法学科学生12名.方法は,1 人60 分程度の半構造化インタビューを実施し,面接終了後に逐語録を作成した.インタビューデータの分析には質的研究法の一つであるM-GTAを用いた.〔結果〕学生は臨床実習に対する〈不安感〉と〈期待感〉の間で揺れ動き,特に〈不安感〉が強いことが示唆された.〔結語〕学生が臨床実習を自身の成長の場として認識していくためには,臨床実習に対する大きな〈期待感〉を持つことが重要であり,今回示したモデルを活用したSVによる臨床実習指導法の工夫が必要であると考えられる.
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© 2016 by the Society of Physical Therapy Science
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