理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原著
Self-Touchによるラバーハンド錯覚に関連した脳活動
林田 一輝大住 倫弘今井 亮太森岡 周
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2016 年 31 巻 6 号 p. 805-810

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抄録

〔目的〕今回Rubber Hand Illusionを用いてSelf-Touchによる身体所有感の脳内メカニズムを検証した.〔対象と方法〕健常者20名を対象に ①Self-Touch,②Self Rubber Hand Illusion(ラバーハンドを触れることによる錯覚),③Other-Touch(他者から触れられる),④Other Rubber Hand Illusion(ラバーハンドを触れられることによる錯覚)の4条件で機能的生体近赤外線分光装置を用いて脳活動を計測した.〔結果〕全条件で両側運動前野が,条件②のみ補足運動野が活動していた.〔結語〕Self-Touchによる身体所有感の錯覚の惹起には補足運動野の活動が関与している.

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© 2016 by the Society of Physical Therapy Science
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