日本地球化学会年会要旨集
2024年度日本地球化学会第71回年会講演要旨集
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G5 古気候・古環境解析
個別個体の浮遊性有孔虫殻Mg/Ca水温分析による過去20000年間の黒潮大蛇行の発生頻度解析
*藤見 唯衣堀川 恵司池原 実岡崎 裕典久保田 好美小林 英貴
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p. 102-

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抄録

海洋堆積物コア中の浮遊性有孔虫殻Mg/Ca比を有孔虫個別個体分析(Individual Foraminifera Analysis:IFA)を用いて分析し、過去に発生した黒潮大蛇行の発生頻度解析を行う。非大蛇行時と大蛇行時で水温差が生じる東海沖で採集されたコア試料を対象とした。IFAは、1層準から約100個体の浮遊性有孔虫を拾い出し、1個体ずつMg/Ca比水温を分析する手法である。100個体の水温から、およそ100年程度の堆積期間中に記録された水温の頻度分布を復元し、2峰性をもつ水温分布の高水温側の分布特性から大蛇行の発生頻度を解析する。

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