理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原著
継続したPBLテュートリアル教育による効果の検討
—学生アンケートの計量テキスト分析—
篠崎 真枝浅川 育世大橋 ゆかり
著者情報
ジャーナル フリー

2016 年 31 巻 6 号 p. 819-827

詳細
抄録
〔目的〕PBLテュートリアル教育の効果と問題点および学生の学習行動の変化を検討した.〔対象と方法〕1~4年生を対象に3年間自由記載のアンケートを実施し,計量テキスト分析した.〔結果〕クラスター分析より,【PBL授業への積極的参加】,【主体的な学習姿勢の修得】などの因子が形成された.学年別コードの分析より,4年次では能動的な姿勢や自己学習のコードの増加を示した.〔結語〕PBLの効果として,主体的学習や自己学習の増加などが確認できた.PBLの経験を積んだ高学年で主体的学習行動への変化が見られ,4年間のカリキュラムを通して学生の学習行動の変化を促すプログラムの構築の必要性が示唆された.
著者関連情報
© 2016 by the Society of Physical Therapy Science
前の記事 次の記事
feedback
Top