抄録
〔目的〕胸腰部回旋ROM-testに準拠した測定(以下,R-t準拠法)と胸郭から股関節の柔軟性評価が可能なWing-test変法(以下,W-t変法)を用いて,機能的残気量(以下,FRC)増加が体幹回旋可動性に及ぼす影響を明らかにする.〔対象と方法〕対象は若年健常者54名.FRCは安静呼気位を基準に2,000 ml容量のシリンダーを用いて500 ml,1,000 ml,1,500 ml,2,000 mlの空気を吸入,FRCを増加させ測定方法およびFRCを要因とした二元配置分散分析で検討した.〔結果〕有意な主効果と交互作用が認められた.W-t変法はR-t準拠法より可動域が大きく,FRCが1,000 ml以上増大すると可動域は減少し,W-t変法で顕著だった.〔結語〕FRCの増加により両テストとも,体幹回旋可動性が低下した.