理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
症例研究
異種感覚統合では改善が認められなかったものの同種感覚統合により下肢の複合性局所疼痛症候群の改善が認められた1症例
村部 義哉本田 慎一郎日下部 洋平玉木 義規
著者情報
ジャーナル フリー

2017 年 32 巻 5 号 p. 737-743

詳細
抄録
〔目的〕複合性局所疼痛症候群(Complex Regional Pain Syndrome:CRPS)には視覚と体性感覚(異種感覚)の不一致が想定されているが,下肢は視覚的制御に乏しい身体部位である.今回,異種感覚統合では改善が停滞したものの,複数の体性感覚(同種感覚)の統合によりさらなる症状の改善を認めた,下肢にCRPSを呈した1症例を報告する.〔対象と方法〕両下肢にCRPSを呈した症例に対し,異種感覚統合,同種感覚統合を目的とした課題をそれぞれ2ヵ月間行い,その正答率と症状の変化を記録した.〔結果〕異種感覚統合では,正答率が100%となったにも関わらず改善の停滞を認めたが,同種感覚統合への変更後にさらなる症状の改善を認めた.〔結語〕下肢のCRPSへの介入に同種感覚統合が有効となる可能性がある.
著者関連情報
© 2017 by the Society of Physical Therapy Science
前の記事 次の記事
feedback
Top