抄録
〔目的〕Fontaine分類IV度の患者対する外科的治療後の理学療法介入における,ベルト電極式骨格筋電気刺激 (belt electrode skeletal muscle stimulation:B-SES)の有効性を検討した.〔対象と方法〕対象は当センターで心臓リハビリテーションを実施したFontaine分類IV度のPAD患者6名.B-SES導入前の3例をB-SES非実施群,B-SES導入後の3例をB-SES実施群とし,入院時および退院時のBarthel index,在院日数,足関節上腕血圧比(ankle‐brachial‐index:ABI),転院先を比較した.〔結果〕B-SES実施3例は全て自宅退院となり,入院期間もB-SES非実施症例の約1/3であった.〔結語〕外科的治療後のPAD患者に対する運動療法にB-SESを併用することでADLの早期改善と,救肢のための集学的治療の一つとして有用であることが示唆された.