抄録
〔目的〕立位矢状面アライメントとバランス能力との関係を検討すること.〔対象と方法〕対象は高齢女性26名とした.立位矢状面アライメントに関して,脊柱は仙骨傾斜角,胸椎・腰椎後弯角,脊柱前傾角,下肢は股関節・膝関節屈曲角,足関節底屈角を測定した.また,バランス能力に関して,タンデム立位時間とTimed Up & Go test(TUG)を測定した.〔結果〕腰椎後弯角,脊柱前傾角,股関節屈曲角,膝関節屈曲角はTUGと正の相関を認め,腰椎後弯角,股関節屈曲角,膝関節屈曲角はタンデム立位時間と負の相関を認めた.〔結語〕高齢女性において,腰椎後弯角,脊柱前傾角,股関節屈曲角,膝関節屈曲角が増加するほど,バランス能力が低下する可能性が示唆された.