抄録
〔目的〕本研究の目的は,海浜環境での活動がリラックス効果を中心とした心理的側面に及ぼす影響を検証することである.〔対象と方法〕健常成人の男女27名(平均年齢36.7 ± 15.4歳)を対象とした.方法は海浜環境でストレッチング,ウォーキングなどの活動を行った際と,通常の日常生活時の感情や気分について気分プロフィール検査(日本語版POMSTM短縮版)を使用し統計的に比較した.〔結果〕海浜環境で活動した場合には日常生活時と比べ,「緊張–不安」や「抑うつ–落ち込み」,「怒り–敵意」,「疲労」,「混乱」といったネガティブな気分が有意に低く,「活気」といったポジティブな気分の有意な上昇が認められた.〔結語〕海浜環境という非日常体験での活動によりリラックス効果を得ることができたと考えられる.