理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原著
脳卒中片麻痺患者のArms Crossed SSTと歩行速度との関連性の検討
上月 未衣菜村上 明香理佐野 佑樹山田 保隆岩田 晃
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キーワード: 片麻痺, SST, 歩行速度
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2018 年 33 巻 6 号 p. 853-856

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抄録

〔目的〕脳卒中片麻痺患者を対象として,体幹機能の指標であるSeated Side Tapping test(SST)と歩行速度の関係について検証する.〔対象と方法〕対象は杖歩行または独歩が可能な脳卒中片麻痺患者22名とした.歩行速度と,基本属性(年齢,身長,体重,BMI,罹病日数),BRS下肢,FM下肢,そしてArms Crossed SST(AC-SST)の関係についてPearsonの相関分析を行った.〔結果〕AC-SSTのみ歩行速度と有意な相関が認められ,他の項目については関連がみられなかった.〔結語〕歩行速度とAC-SSTに関連がみられたことから,片麻痺患者においても歩行速度には,体幹を素早く動かす能力が関係していると考えられる.

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© 2018 by the Society of Physical Therapy Science
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