2024 年 61 巻 5 号 p. 401-405
骨髄肉腫(myeloid sarcoma, MS)は急性骨髄性白血病(acute myeloid leukemia, AML)の髄外病変として,骨髄病変と同時または先行,再発時に認める稀な疾患とされている.著者らはAML M5に対して化学療法終了8か月後に再発した2歳男児に対する再寛解導入療法中に発症した虫垂原発の急性腹症に対して外科的切除術を施行し,病理診断で骨髄肉腫の診断に至った症例を経験した.再寛解導入療法後の骨髄検査で寛解と判断し,骨髄移植を施行.移植後に寛解を確認したが,移植5か月後に腸管内に髄外病変を認めた.虫垂MSの症例報告は成人の症例を合わせても稀であり,本邦において最も若年発症であったため報告する.