2019 年 34 巻 4 号 p. 491-494
〔目的〕理学療法学科の4年生が2回の総合臨床実習で担当する症例の疾患分野の組み合わせ分布を明らかにし学生指導に役立つ基礎資料を構築することである.〔対象と方法〕2016年度に国際医療福祉大学理学療法学科4年生99名が2回の総合臨床実習でそれぞれ担当した症例のレジュメに記載された主疾患を対象とした.神経・運動器・内部障害の3つの分野を選定し,各学生が2つの実習施設で担当した症例疾患分野の組み合わせを分析した.〔結果〕疾患分野の組み合わせは,2分野61.6%で,1分野38.4%であった.全症例疾患の分野の割合は神経50.5%,運動器37.4%,内部障害12.1%であった.〔結語〕2施設での総合臨床実習で担当した症例分野の組み合わせは2分野の症例の経験者が61.6%,単一分野の経験者が38.4%であった.