2019 年 34 巻 5 号 p. 601-606
〔目的〕訪問療法士が単独で訪問可能となるレベルに関するOJT評価指標について,信頼性と妥当性の検証された到達目標を開発する.〔対象と方法〕訪問療法士指導経験者に対しインタビュー調査を実施し,内容分析を行った.〔結果〕756記録単位が得られ50サブカテゴリー(到達目標)と15カテゴリーが形成された.第三者との一致率では高い信頼性が得られた.病院療法士や訪問看護師のOJTとの比較では,本研究は全カテゴリーを網羅しており,内容的妥当性が保たれた.〔結語〕信頼性と妥当性の検証された訪問療法士のOJT到達目標を明らかにすることができ,訪問療法士の評価指標に活用していけるものと考えられた.環境調整・活動参加・多職種連携は優先的OJTであった.