2019 年 34 巻 5 号 p. 653-659
〔目的〕本研究では短期的な介護予防ボランティア活動が高齢者自身の運動機能や身体活動,健康・心理学的特性に与える影響について検討した.〔対象と方法〕シルバーリハビリ体操指導士養成講習会の女性受講生を対象とした.講習会受講前から4週間の受講後,4ヵ月後に身体機能評価,健康心理アセスメントを行った.講習会受講後に指導士としての活動がなかった者を活動なし群(32名),活動があった者を活動あり群(10名)の2群に分けて検討を行った.〔結果〕活動あり群の握力や片脚立位,K6,K-Ⅰにおいて受講前に比べ受講後,4ヵ月後で有意に改善した.活動なし群では握力は受講前に比べ受講後に有意に改善した.〔結語〕高齢者が短期間の介護予防ボランティア活動を行うだけでも,高齢者自身の心身機能が改善する可能性が示唆された.