理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原 著
粗大運動能力分類システムレベルⅤの 脳性まひ児の幼児期における非対称変形と 股関節可動域の2年間の変化
竹内 真弓, 鴨井 典子, 助田 真理, 木内 彰, 田中 正二
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2020 年 35 巻 1 号 p. 29-32

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抄録

〔目的〕粗大運動能力分類システム(GMFCS)レベルⅤの脳性まひ児は年齢が上がるに伴い(加齢に伴い),非対称変形が強まると言われている.幼児期の「風に吹かれた股関節」の進行と股関節可動域の変化について知るべく調査を行った.〔対象と方法〕GMFCSレベルⅤの脳性まひ児4名(男児3名,女児1名),大島分類1,全員が1回60分の理学療法を週2回受けていた. Goldsmith Index(GI)と股関節可動域(HROM)を3ヵ月ごとに2年間(2~6 歳の間)計測し,計測値の変化について検討した.〔結果〕GI,HROMともに有意な差は認められなかった.〔結語〕幼児期に「風に吹かれた股関節」進行やHROMが低下するとは言えなかった.しかしHROMに明確な左右差がない場合はGIに影響しない可能性があり,そのためこの時期はGIの変化のみで変形進行を判断せず,HROMの差の増加やHROMの低下に留意し,その維持に努める必要があると考えられた.

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© 2020 by the Society of Physical Therapy Science

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