理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原 著
回復期リハビリテーション・訪問リハビリテーション 院内連携カンファレンスの実践
海津 陽一大森 裕中澤 浩幸飯塚 晃弘
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ジャーナル オープンアクセス

2020 年 35 巻 1 号 p. 83-87

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抄録

〔目的〕回復期リハと訪問リハにおける院内連携カンファレンス(連携カンファ)を実践し効果検証することを目的とした.〔対象と方法〕連携カンファは,回復期リハ,訪問リハの連携係1名ずつで行われ,訪問リハ適応の有無を検討した.効果判定は,連携カンファを導入前の1年間と導入後の1年間(post-CON)の連携者数,連携者の介護度内訳,退院日から訪問リハ開始までの日数(DDS)を比較した.〔結果〕連携者数は,8名から32名と増大を認めた.介護度内訳は,連携のなかった要支援者がpost-CONには連携者全体の31.3%と増大を認めた.DDSは,12.5日から6.3日と平均6.2日短縮した.〔結語〕連携カンファは,連携者数増大に効果的で,DDSを短縮できる可能性のある連携システムである.

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© 2020 by the Society of Physical Therapy Science

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