2020 年 35 巻 1 号 p. 89-94
〔目的〕在宅要介護者とその主介護者にアンケートを実施し,身体機能の満足度と期待度の違いを比較検討すること.〔対象と方法〕対象は通所介護施設Aを利用している要介護者とその主介護者とし,現在の身体機能,生活上の介助量に満足か,将来の身体機能に期待しているかを,5段階の点数で回答した.各項目を要介護者と主介護者間で比較した.〔結果〕将来の身体機能維持で差が認められ,主介護者と比べ要介護者は有意に期待していた.その他の項目は差が認められなかった.〔結語〕要介護者は現在の身体機能や生活上の介助量は主介護者と同じ認識をしていた.しかし,将来に対する身体機能の維持について要介護者は主介護者に比べ期待していた.