2020 年 35 巻 2 号 p. 153-157
〔目的〕本研究は中学生野球投手の反復投球が,関節可動域および筋柔軟性に与える変化を明らかにすることを目的とした.〔方法〕中学生硬式野球チームに所属する29名の投手を対象とし,75球の反復投球前後の身体機能を測定した.測定項目は関節可動域および筋柔軟性,胸椎後弯角,広背筋テスト,肩後方タイトネステスト,球速とした.〔結果〕投球前の投球側肩関節内旋可動域,非投球方向体幹回旋可動域,非投球側腓腹筋柔軟性は投球後に有意に低下し,投球側股関節内旋可動域は有意に増大した.球速は有意な変化を認めなかった.〔結論〕パフォーマンスに変化がなく,身体機能は変化した.反復投球が対象本来の投球時にかかる身体的負荷を増大させたと考えられた.