2020 年 35 巻 2 号 p. 301-306
〔目的〕4p-症候群は,4番染色体短腕に位置する遺伝子群の欠失により引き起こされる稀な疾患であり,先行研究や症例報告が少ない.そのため,理学療法治療を担当し,機能・能力レベルの向上がみられた一例について報告する.〔対象と方法〕地域の小学校の特別支援学級に通う小学3年生の女児を対象に,特別支援学級への月に1回の理学療法士巡回訪問を実施し,初回訪問時の状態と現在の状態の比較を行った.〔結果〕介入による変化点は,聴覚的刺激,視覚的刺激に反応できるようになり,寝返りや座位保持が可能となり,食事も胃瘻から経口摂取へと変わった.〔結語〕理学療法士は,地域の小学校の特別支援学級の機能訓練事業に関わり,特別支援学級担任や看護師とのチームを組んで介入することで,発達促進の一助となることができる.