2020 年 35 巻 3 号 p. 355-359
〔目的〕大学陸上長距離選手における脛骨過労性骨膜炎(medial tibial stress syndrome:MTSS)に関する傷害調査,MTSS既往に関する身体機能,特に下腿浮腫の影響を明らかにし,予防への示唆を与えること.〔対象と方法〕長距離選手50名にアンケート調査を行い,無作為に12名(男性6名,女性6名)を抽出し,各種測定を実施した.測定項目は,下腿体積,Shin oedema test(SOT),股関節内旋・外旋可動域,アーチ降下距離とした.〔結果〕MTSSの既往をもつ者は50名中40名であった.下腿体積の日内変動は,MTSS群はcontrol群と比較して高値を示した.その他の測定項目に差は認められなかった.〔結語〕MTSS既往がある選手はむくみやすいこと,MTSSを発症しやすいことが示唆された.