2020 年 35 巻 4 号 p. 505-510
〔目的〕通所サービス利用者の運動セルフエフィカシー情報源を分類し,その特徴を評価項目から検討することとした.〔対象と方法〕通所サービス利用者100名を対象に質問紙調査および身体機能検査を用いた横断研究とした.〔結果〕対象者は5つのクラスタに分類可能であり,全てが平均値よりも高い全情報源充足型は2つ存在した.全情報源充足型(強化型)は全情報源不足型に比べ,運動セルフエフィカシーとソーシャルサポートの得点が有意に高かった.〔結論〕運動継続に関連する理論モデルを支持する結果となった.サポート体制に着目して支援することが運動継続を促進するうえで重要であることが示唆された.