理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原 著
健常者における軽負荷運動療法が下肢末梢の経皮的酸素分圧に及ぼす影響
佐々木 拓良石坂 正大金子 純一朗梅田 啓
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ジャーナル オープンアクセス

2020 年 35 巻 6 号 p. 855-859

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抄録

〔目的〕本研究は,運動療法が下肢末梢の経皮的酸素分圧(PtcO2)に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした.〔対象と方法〕循環器疾患を有さない健常成人20名を対象とした.レジスタンス運動(RE条件),有酸素運動(AE条件)の2条件に分けて運動療法を行い,各条件での経皮的酸素分圧の変動をモニタリングした.〔結果〕AE条件はRE条件に比べて運動時のPtcO2が有意に低下し,両条件において下肢のPtcO2とSpO2の変動に有意相関は得られなかった.〔結論〕単関節運動を伴うレジスタンス運動は,多関節運動を伴う有酸素運動と比較して,PtcO2の大きな低下をきたすことなく実施可能であった.

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© 2020 by the Society of Physical Therapy Science

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