2021 年 36 巻 3 号 p. 295-306
[目的]間質性肺疾患(ILD)患者は呼吸苦から臥床傾向にあり,筋力低下が生じる.これに対し,神経筋電気刺激(NMES)が着目されているが,ILD患者に対するNMESの効果は明確でない.今回,ILD患者に対するNMESと随意運動の併用療法の効果を検証した.[対象と方法]対象はNMES群(n=25),コントロール群(n=33)とした.また,長崎大学ADL評価表(NRADL)合計が56点以下をNRADL低値群とし,サブ解析を行った.測定項目は,膝伸展筋力(QF)・6分間歩行距離(6MWD)・activities of daily living(ADL)・quality of life(QOL)とした.[結果]コントロール群に比してNMES群で,QF・6MWDが有意に改善していた.サブ解析では介入群でQF・6MWD・ADL・QOLが有意に改善した.[結語]ILD患者に対するNMESは,NRADL 56点以下でより効果が高かった.