2023 年 38 巻 2 号 p. 124-129
〔目的〕我々の開発した運動機能の簡易的動作計測システムを用い,早期に運動機能低下をスクリーニングする指標として遠心加速度の有用性を検討した.〔対象と方法〕地域在住自立健常高齢者25名を対象とし,簡易的動作計測システムを用いたTimed Up and Go test(TUGテスト)の計測およびフレイルの調査を行った.〔結果〕全対象者のTUGテストの所要時間と歩数および遠心加速度に相関関係がみられた.TUGテストの所要時間ではフレイル群とロバスト群とで有意な差を認めなかったが,遠心加速度は有意な差を認めた.〔結語〕高齢者においては,遠心加速度は運動機能低下をより詳細に評価する指標となり得る可能性が考えられた.