理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原 著
回復期リハビリテーション病棟の心疾患患者の心機能把握に評価票を用いた場合のリハビリテーションにおける療法士の意識変化
掬川 晃一永井 公規伊藤 豪司大舘 哲詩
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2023 年 38 巻 6 号 p. 391-397

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抄録

〔目的〕回復期リハビリテーション病棟の取り組みとして,心機能評価票を用いた心疾患リハビリテーション実施前後における療法士の意識の変化をアンケート調査した.〔対象と方法〕療法士21名の意識変化を,評価票で患者の心機能を把握して心疾患リハビリテーションを実施した後,意識項目およびその反転項目それぞれ14問の設問への回答を,7件法のアンケートで調査した.〔結果〕回答が高値の3項目は,評価票の有用性,運動負荷の調整,知識の獲得の順であった.心機能評価票使用前の心疾患リハビリテーション実施に対する自信は低値で,対象者のほとんどで自信がなかったが,心機能評価票の使用後は有意な向上を認めた.〔結語〕評価票で患者の心機能を把握し,リハビリテーションを行うことは,療法士の自信の向上につながる一助になると考える.

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© 2023 by the Society of Physical Therapy Science

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