2024 年 39 巻 4 号 p. 195-200
〔目的〕2例の急性期くも膜下出血例に対して,局所脳酸素飽和度(rSO2)モニタリング下での理学療法を経験した.〔対象と方法〕集中治療室入室中である2例に対し15病日までrSO2モニタリングを実施し,急性期理学療法を実施した.〔結果〕症例Aは,rSO2が14病日まで両側50%以上を維持しており,脳血管攣縮はなく自宅退院となった.症例Bは,10病日に右48%左50%,11病日は右49%左42%とrSO2の低下を認め,12病日に脳血管攣縮,20病日に広範囲脳梗塞を認めた.〔結語〕くも膜下出血後の急性期理学療法において,症候性脳血管攣縮を予防しながら実施するために,rSO2モニタリングも有用である可能性がある.