2024 年 39 巻 4 号 p. 189-194
〔目的〕脳卒中片麻痺者において,股関節外転筋の筋力発揮特性(静・動特性)を測定し,筋力発揮特性と歩行能力および連続的な左右重心移動能力(CWS index)との関係性を調査することを目的とした.〔対象と方法〕回復期病棟に入院している脳卒中片麻痺者30名の股関節外転筋の筋力発揮特性,歩行能力,CWS indexを測定し,それらの関係性を検討した.〔結果〕麻痺側の筋力動特性が有意に低下していた.麻痺側・非麻痺側の筋力動特性とCWS indexおよび麻痺側の筋力静特性と歩幅との間には,正の相関関係が認められた.〔結語〕股関節外転筋の動特性改善のための運動として,左右重心移動練習が選択肢の1つとなりうることが考えられた.