2024 年 39 巻 5 号 p. 207-213
〔目的〕上肢の肢位を肩関節外転90°,肩関節外旋90°,肘関節屈曲90°,前腕回外90°としたスパインマットの介入による足圧中心の位置の変化を検討した.〔対象と方法〕児童108名を3群(スパインマット群,突起なしマット群,ベッド群)に分類した.介入前後で,足圧中心の位置と脊柱アライメントを測定した.〔結果〕足圧中心の位置は,スパインマット群で,介入前(35.3 ± 8.2%)に比べ介入後(41.0 ± 11.2%)に有意に前方へ偏移した.脊柱アライメントでは,スパインマット群で介入前に比べ,介入後に腰椎前弯角度と仙骨傾斜角度に有意な増加が認められた.〔結語〕上肢の肢位を変化させた状態でのスパインマットの介入は足圧中心の位置を前方へ偏移させる可能性が示唆された.