2024 年 39 巻 5 号 p. 244-248
〔目的〕パーキンソン病(PD)患者の立ち上がり動作能力に関連する臨床的特徴を明らかにし,その弁別を最良にする下肢筋力の閾値を求める.〔対象と方法〕対象は,PD患者36名である.立ち上がり能力によって分類した2群間で,臨床項目について単変量および多重ロジスティック回帰分析を行った.下肢筋力については判別の至適Cut off値を算出した.〔結果〕歩行,姿勢,緩慢さの重症度,等尺性膝伸展筋力体重比は起立困難に関連し,多変量解析では等尺性膝伸展筋力体重比のみ関連した.至適Cut off値は0.28 kgf/kgであった.〔結語〕下肢筋力増強を含む治療プログラム立案により,Parkinson症状を代償して立ち上がり動作能力は改善できる可能性が示唆された.