2024 年 39 巻 5 号 p. 249-254
〔目的〕膝関節固定装具による歩行時の股関節と足関節の関節角度および床反力への影響を検討した.〔対象と方法〕対象は若年健常者12名であり,歩行周期の遊脚期,立脚期を3分割(計6期)し,装具の有無で統計的に検討した.〔結果〕装具あり群では,立脚期では股関節外転角度と前期の股関節屈曲角度,前期と後期の足関節背屈角度が増加した.遊脚期では股関節の伸展,外転角度が増加し,足関節は装具なし群よりも背屈角度が高かった.床反力は,立脚期中期と後期において装具あり群が有意に低下した.〔結語〕膝関節を固定した歩行では,足関節と股関節に正常歩行とは異なる動きが出現する.