2024 年 39 巻 6 号 p. 314-317
〔目的〕家庭用体組成計と業務用体組成計の全身筋肉量および体幹筋肉量の一致性を検証すること.〔対象と方法〕若年成人38名を対象とし,家庭用および業務用体組成計を用いて全身筋肉量と体幹筋肉量を計測した.一致性の検証は,2つの機器の測定値の級内相関係数およびBland-Altman分析を用いた.〔結果〕全身筋肉量と体幹筋肉量ともに,固定誤差と比例誤差が認められず,全身筋肉量の級内相関係数は0.995,体幹筋肉量の級内相関係数は0.963であり非常に高かった.〔結語〕全身筋肉量と体幹筋肉量ともに固定誤差と比例誤差が認められず高い一致性が認められたため,家庭用体組成計による代用が可能と考えられる.