2025 年 40 巻 1 号 p. 1-3
〔目的〕総伸張時間を統一したストレッチングにおいて,反復回数の有無が柔軟性に及ぼす影響を明らかにすること.〔対象と方法〕スポーツ系大学に所属する健常な学生10名(男女5名ずつ)を対象にした.ストレッチングの合計時間を90秒間に統一し,90秒間のストレッチングを行う反復回数なし条件と30秒間のストレッチングを3セット行う反復回数あり条件で柔軟性の比較を行った.〔結果〕両条件ともにストレッチング前後に有意な柔軟性の向上が認められたが,柔軟性の変化率は,条件間で有意な差は認められなかった.〔結語〕総伸張時間を統一したストレッチングでは,反復回数の有無によって柔軟性の向上に違いはないことが示唆された.