2025 年 40 巻 1 号 p. 4-9
〔目的〕高齢者生きがい感の,他者との関わりや自己の見出し方に関する特徴を検討した.〔対象と方法〕地域在住高齢者197名を対象に,質問紙調査を実施した.生きがい感が「高い群」と「低い群」に分け,基本属性項目をMann-Whitney U検定にて有意差を確認し,基本的属性調査の統計的有意差を示したものに関して,ロジスティック回帰分析を実施した.生きがい感項目は,群間比較を行い統計的有意差によって2群間の特徴を確認した.〔結果〕生きがい感2群は性差で有意差を認め,生きがい感評価では全ての項目で有意差を認めた.〔結語〕生きがい感スケールは,高齢期の生きがい感に関する特徴を確認するうえで,有効な手段となり得ることを示唆した.