2025 年 40 巻 4 号 p. 165-170
〔目的〕脊椎変性疾患術後患者におけるヘルスリテラシーと腰痛および腰痛による日常生活動作(ADL)制限との関連を明らかにする.〔対象と方法〕対象は,当院にて初回脊椎手術を受けた患者とした.調査は郵送法で行い,返送のあった86名が解析対象となった.ヘルスリテラシーの評価には日本語版European Health Literacy Survey Questionnaire 47(HLS-EU-Q47)を使用した.腰痛は,Visual Analogue Scale(VAS),ADL制限はOswestry Disability Index(ODI)で評価した.〔結果〕HLS-EU-Q47は,交絡因子を調整後も,腰痛VASおよびODIと有意な負の関連を示した.〔結語〕ヘルスリテラシーの向上が,腰痛やADL制限の軽減に寄与する可能性が示された.