2025 年 40 巻 5 号 p. 219-224
〔目的〕高負荷持続型吸気筋トレーニング(SHL-IMT)の呼吸筋機能に対する効果,その効果の持続性について明らかにすること.〔対象と方法〕健常若年成人男性30名を対象とし,SHL-IMT群,吸気筋トレーニング(IMT)群,sham群に各10名ずつ振り分けた.週3回のトレーニングを8週間継続し,その後8週間のディトレーニング期間を設け,4週ごとに持続最大吸気圧(SMIP),最大吸気圧(MIP),外肋間筋の筋厚と筋輝度を計測した.〔結果〕SHL-IMT群は,MIPではトレーニング4,8週およびディトレーニング4,8週で,SMIPではトレーニング4,8週で有意に増大した.〔結語〕SHL-IMTはMIPとSMIPをより効果的に向上させ,MIPは8週間のディトレーニング後も効果を保持していた.