2025 年 40 巻 6 号 p. 225-230
〔目的〕上肢挙上位(肩屈曲90°)および下垂位(肩屈曲0°)における肩甲帯屈曲伸展運動中の僧帽筋(UT・MT・LT)および前鋸筋(SA)の筋活動パターンを明らかにし,両肢位における相違を比較した.〔対象と方法〕健常若年男性24名を対象とした.挙上位および下垂位で肩甲帯屈曲伸展運動を1 Hzで反復させ,表面筋電図で筋活動を記録した.最大筋活動量・タイミングを算出し,肢位間で比較した.〔結果〕UT・LT・SAは挙上位で最大筋活動量が高く,LT・SAでは最大筋活動タイミングが早期化した.〔結語〕本研究は,肢位の違いにより肩甲骨周囲筋の活動量とタイミングが変化することを明らかにした.また,対象者の状態や目的に応じ肢位別に用いることで,肩甲帯運動機能評価に有用である可能性が示された.