2025 年 40 巻 6 号 p. 231-235
〔目的〕肩峰骨頭間距離の狭小化率と身体機能の関係を明らかにすることを検討した.〔対象と方法〕健常大学生31名を対象とし,肢位別の肩峰骨頭間距離,関節角度と重力負荷を考慮した肩峰骨頭間距離の狭小化率と脊椎および肩甲骨アライメント,肩後方タイトネス,腱板筋力の関係を検討した.〔結果〕重力負荷あり肩関節45°外転位の肩峰骨頭間距離は,重力負荷あり下垂位および重力負荷なし肩関節45°外転位と比較し,有意に低値であった.肩峰骨頭間距離の狭小化率は,肩後方タイトネスと有意な正の相関を認め,肩甲下筋の筋力と有意な負の相関を認めた.〔結語〕肩峰下インピンジメント症候群患者に対し,肩峰骨頭間距離の狭小化率や肩後方タイトネス,肩甲下筋の筋力などの多角的な視点から評価する必要性が示唆された.