理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
肩関節周囲の痛み
斎藤 昭彦
著者情報
ジャーナル フリー

1997 年 12 巻 1 号 p. 29-34

詳細
抄録
理学療法士は患者から得られた痛みの場所という一つの主観的情報から,その原因となる解剖学的構造についての仮説を形成する必要がある。これらの仮説は,主観的検査,客観的検査,治療によって検証されていく。しかしながら,知識および経験なしに適切な解剖学的構造を列挙することは必ずしも容易ではない。本論では,臨床において比較的多い肩関節周囲の痛みに関して,その痛みの場所から原因として考えられる解剖学的構造および客観的検査において見いだされる所見について記載し,効率的な臨床推理に寄与することを目的とする。
著者関連情報
© 理学療法科学学会
前の記事 次の記事
feedback
Top