小学校における理科では、論理的思考を深めることは重要な目的の一つである。ただ、「なぜだろう、どうしてなんだろう」という問いかけをするだけでは、論理的思考を深めることは困難であると感じている。論理的思考を深める為には、なんらかの仕掛けが必要と考えていた。 仕掛けの一つの方法として、「条件を設定して、使用できる道具・材料を限定することで、その枠の中で工夫させる」ことにより、自然に論理的思考を深められるのではないかと予測し、実践してみた。条件の中で最適解を模索させることにより、児童の思考が発散せずに、目標に向かっての模索を始められる。その際に、やってみたいという意欲を高められ、達成感が得られるような目標でないと思考を深める動機付けにはならない。