抄録
尾瀬沼における動物プランクトンの季節変動と垂直分布を1987年と1988年に調べた。個体群密度ではワムシ類が枝角類より多く,また橈脚類はわずかしか見られなかった。最も優占した種は,ワムシ類ではPolyarthra trigla,枝角類ではBosmina longiyostyisであった。生物量では枝角類がワムシ類を上回ることが多く,また動物プランクトン全体の生物量の中では枝角類Holopedium gibberumの占める割合が最も大きかった。数種の動物プランクトンは調査期間中絶えず多くの個体が出現していたが,出現が大変不規則な種もあった。近年尾瀬沼ではワムシ類の現存量が増加しているように思われた。