抄録
1990年2月19日から6月7日にかけて,琵琶湖北湖において優占藻類種と分裂細胞頻度法によって測定したバクテリア群集の生産速度の変化とを調べた。2月19日から4月18日(調査前期)にかけて珪藻Asterionella formosa,5月9日から6月7日(調査後期)にかけて黄色鞭毛藻Uroglena americanaが優占した。調査前期のバクテリア群集生産速度は7.4-33μgC・l-1・d-1と比較的高い生産速度が維持されていたのに対し,調査後期のそれは4.1-18μgC・l-1・d-1と低い生産速度が維持された。琵琶湖におけるバクテリア群集生産速度の変化を,植物プランクトン優占種と関連させて考察した。