抄録
吉野川の支流である四郷川と高見川においてよくカワガラスの餌となっている水生昆虫の6目15科についての大腮,頭および体の大きさと体湿重量を測定し,それぞれの大きさと体湿重量の相関を出した。15科全てにおいて高い相関が得られた。大腮は水生昆虫を採食する鳥類の糞中にもっとも完全な形で残っており,科によって特徴的な形をしており,また左右で形が違うことから糞に出てくる餌の同定や個体数の算定に便利である。鳥類の糞中に残った水生昆虫の大腮や頭の大きさを測定し,得られた相関式を用いて元の餌となった水生昆虫の大きさを復元することができる。
以上のことから,相関式は水生昆虫食の鳥や魚の餌の量の推定に有効だと思われる。