日本臨床外科医学会雑誌
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急性胆嚢炎手術症例の検討
森 文樹繩田 泰生倉田 悟守田 知明兼行 俊博
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1978 年 39 巻 5 号 p. 775-779

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抄録
急性胆嚢炎の外科的治療における手術時期の問題,高齢者患者の場合の問題点については依然議論が多い.自験例の急性胆嚢炎手術21例を詳細に検討し,併せ文献的考察を加えて,我々の見解を述べた.
21例の内訳は男9例,女12例であり, 70歳以上の高齢者が10例と,約半数を占めた.発症後72時間以内の早期手術12例に対し, 3~4週間の保存的療法後の待期手術9例を比べてみると,早期手術は高齢者,胆嚢穿孔例など重症かつpoor riskの場合が多く,待期手術は軽症で,比較的若年者や急性膵炎合併例などであつた.それぞれに手術死亡はなく,術後合併症の頻度にも著しい差を認めなかつた.
高齢者(70歳以上)の急性胆嚢炎の特徴はビ系石及び総胆管結石を伴う例が多く,胆嚢穿孔の頻度が高く,心肺機能異常例が多かつた.また,癌合併が2例あり,術前検査にて肝機能障害,脱水状態が強いことが示唆された.
故に我々は入院期間の短縮や胆嚢穿孔などの重篤な合併症を避ける点から,早期手術が望ましいものと考える.特に高齢者に対してはpoor riskな症例が多く,可及的な救命手段として,局麻下でも可能な外胆嚢瘻造設術の有効性を強調した.
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