日本臨床外科医学会雑誌
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上部消化管手術後における抗アルドステロン剤の窒素及びカリウム平衡に対する影響
水間 公一宇野 賢戸塚 守夫早坂 滉福井 四郎
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1983 年 44 巻 2 号 p. 118-121

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抄録
われわれは上部消化管手術後患者に静脈注射可能な抗アルドステロン剤(Canrenoate-potassium, C-K)を投与し術後のK平衡, N平衡,血清アルブミン値を対照群と比較検討した. C-K投与によって術後のK平衡, K保有率は共に対照群に比べて高値を示し良好な結果を得た.さらにN平衡もC-K投与群では術後4日目より正に転じており,対照群に比べ明らかに正常化が早いといえた.しかし一方,血清アルブミン値はC-K投与群と非投与対照群との間に差異は認められず,他の要因の関与も考えられた.以上よりC-K投与は術後のK代謝,蛋白代謝をより早期に回復させ,高齢者, poor risk等の症例には効果が期待出来るものと考えられた.副作用としての高カリウム血症は1例に認められたがC-K投与の中止により正常値に復した.
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