日本臨床外科医学会雑誌
Online ISSN : 2189-2075
Print ISSN : 0386-9776
ISSN-L : 0386-9776
胃粘膜下腫瘍の治療成績と手術適応について-自験36例の検討と比較的稀な3例についての報告-
猪苗代 盛貞, 森 昌造, 籏福 哲彦, 佐藤 雅夫, 小高 庸一郎, 大津 友見, 大森 英俊, 安部 彦満, 菊地 信太郎, 新津 頼一
著者情報
ジャーナル フリー

1984 年 45 巻 2 号 p. 162-166

詳細
抄録
悪性リンパ腫を除く胃粘膜下腫瘍39例の自験例について,頻度,局在,大きさ,合併病変,癌との合併頻度などを報告した.胃粘膜下腫瘍は教室での切除胃腫瘍の3.8%を占め, 61.3%が40歳台であった.男女比に差はないが,平滑筋肉腫は6例中5例が男性であった.平滑筋腫,平滑筋肉腫はC領域大弯に多く,迷入膵はこの領域にはみられなかった.切除胃癌症例991例中0.8%に胃粘膜下腫瘍の合併をみた,さらに,平滑筋肉腫の穿孔例,高単位のアミラーゼ含有嚢胞を伴う迷入膵例,早期胃癌と併存した巨大平滑筋肉腫でリンパ節転移が早期胃癌からであった例の興味ある3例を報告し,これらの症例の検討からも胃粘膜下腫瘍は早期から手術適応であることを述べた.また,手術成績についても述べ,手術術式についても若干の知見を加えた.
著者関連情報
© 日本臨床外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top