日本臨床外科医学会雑誌
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空腸と盲腸に重複してみられた原発性悪性リンパ腫の1例
浜田 建男長尾 和治松田 正和庄嶋 健堀 志朗中垣 悟磧本 信男竹川 博之高 楓衞藤 光明
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1985 年 46 巻 2 号 p. 260-266

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抄録
腸管の原発性悪性リンパ腫は稀な疾患であり,腸癌の1~1.7%の頻度とされている.回盲部を好発部位としそのほとんどは単発である.
X線検査,内視鏡検査などを駆使しても術前に癌と鑑別診断は困難なことが多い.治療としては癌と同様,手術療法が原則であるが,手術時すでに進行例が多いことや,薬物療法や放射線療法に極めて感受性が高いことから,術後併用療法は重要である.
自験例は49歳,男性で空腸と盲腸に重複してみられ,盲腸病変については大腸内視鏡による生検で術前診断がなされた.内科的治療が奏効し寛解を得ていたが,イレウス症状を呈したため,準緊急開腹により(リンパ節転移も高度であったため)姑息切除を行なった.
組織学的にはLSG分類でdiffuse, large cell typeで悪性度が高いとされ,腸管再発に対しては再切除を,またリンパ節再発に対しては薬物療法と放射線療法の併用が極めて奏効し症状発現以来3年以上と比較的長期生存した.
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