日本臨床外科医学会雑誌
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縦隔内甲状腺腫4例の経験
野元 成郎太田 宏賀嶋 俊隆三浦 則正熊田 六郎高場 利博石井 淳一
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キーワード: 縦隔内甲状腺腫
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1987 年 48 巻 6 号 p. 811-815

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抄録
縦隔内甲状腺腫は比較的稀な疾患であり,無症状例も多く,偶然発見されることも少くない.しかし,腫瘍の周囲臓器に対する圧迫,悪性化を考えて発見され次第できるだけ早期に手術を施行すべきである.
本4例中無症状例2例,悪性例は1例であった.
手術時の皮膚切開には襟状切開,胸骨縦切開,開胸等がある.殆どの例は襟状切開にて手術可能であり,本4例も全例襟状切開にて腫瘍を摘出できた.しかし腫瘍の位置,局在に応じて皮膚切開を選択すべきであり,必要があれば他の切開も併用すべきである.
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