日本臨床外科医学会雑誌
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先天性胆道拡張症に合併した胆嚢癌の1例
松井 則親杉 和郎中村 勝昭宮下 洋守田 信義毛利 平
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1987 年 48 巻 7 号 p. 995-999

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抄録
近年,先天性胆道拡張症に胆道癌が合併しやすいことが注目され,その発癌機転として膵・胆管合流異常が話題となっている.最近,膵・胆管合流異常を伴なう先天性胆道拡張症に胆嚢癌を併発した1例を経験したので,若干の文献的考察を加え報告する.
症例は64歳の女性で,心窩部不快感を主訴に来院した.術前,胆石症と診断したが,摘出胆嚢迅速標本よりadenocarcinomaが検出され,また,術中胆道造影で膵・胆管合流異常を伴なう先天性胆道拡張症とわかり,拡大胆摘術・拡張部総胆管摘出術・胆管空腸Roux en Y吻合による胆道再建を施行した.胆汁アミラーゼは21412SUと高値であった.病理組織学的には,胆嚢の分化癌腺癌で,非癌部胆嚢においては,粘液腺化生を認めた.
本症例は,膵・胆管合流異常とその発癌に興味を抱かせる1例であった.
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