日本臨床外科学会雑誌
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症例
術前血清CEA値が異常高値を示した盲腸癌の1例
竹原 雄介遠藤 俊吾池原 貴志子日高 英二田中 淳一工藤 進英
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2012 年 73 巻 6 号 p. 1477-1481

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抄録
大腸癌では,術前の血清CEA値が高値の場合には予後不良であることが多いとされる.今回,術前の血清CEA値が異常高値を示したが,術後無再発で5年以上経過した症例を経験したので報告する.症例は73歳,女性.右下腹部腫瘤を主訴に当院受診となった.術前検査では盲腸に2型の進行癌を認め,術前血清CEA値は4,500.0ng/mlと異常高値を示した.遠隔転移,重複癌は認めず,腹腔鏡補助下回盲部切除術,D3郭清を施行した.総合所見は,C,2型,6.5×4.5cm,mod.,SS,ly0,v0,n(-),H0,P0,M0,stage IIであった.CEA値は術後徐々に低下し,約4カ月で正常化した.術後補助化学療法として5'- DFURを10カ月間内服し,術後5年以上経過した現在まで無再発生存している.大腸癌では術前の高CEA血症は再発の高リスクの1つであるが,良好な予後が期待できる場合もある.
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© 2012 日本臨床外科学会
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